「結構な血が出てたから心配だったが傷は浅いみたいでよかったな」 「…うん」 「痛むか?」 「ううん。大丈夫だよ」 傷口の消毒と絆創膏を貼ってもらい手当を終えると隼人さんは立ち上がる。 傷の手当をする為に追い掛けて来てくれたんだ…。 「隼人さん。ありがとう」 「嫌、気にすんな」 隼人さんが部屋を出て行くとドサッと俯せでベッドへダイブした。