「ん?どうかした?」 「…何がだ」 「さっきからなんか様子が変だなって思って」 「…そうか?」 「気のせいならいいんだけどね。なんとなく思っただけだから」 お前は本当観察力すごいな。 そうやって他人の顔色伺うのがあたり前になってんだな…。 莉子がキッチンへ入ってすぐインターホンが鳴り響いた。 「俺が行く」 「あ…う、うん」 ったく。 柄にもなく俺が緊張してどうすんだ…。