手紙を見た時の莉子の様子がおかしい事はすぐわかった。 手紙を開くなり、血相を変えて震えていたからな…。 急ぎ足でリビングを出て部屋へと駆け込むお前の後を追う。 ドア越しから泣き叫ぶお前の声を聞いた時、構わず中へ入ってやろうと気付くとドアノブを掴んでた。 …何してんだ俺。 今は一人にしてやるべきじゃないか…。 俺が入った所で莉子は、気を使うだけだろーが…。 思い直しドアノブから手を離しリビングへと戻った。