「電話。電話は?」 「電話?誰にだ」 「彼女に決まってるでしょ」 「…用がないからな」 「用がなくても電話はできるよ。ちょっとした事でいいんだよ。少しはコミュニケーション取らなきゃ」 何故俺が七ツも下のくそガキにアドバイスされてんだ? まあ、言ってる事はわからなくもねぇがな…。 にこにこと満面の笑みを浮かべながら、俺をじっと見つめる莉子。 …楽しんでるだろ。