何か腑に落ちないながらも車から降りると家に入ろうとして、足を止めた。 男の人は私のすぐ後ろで立ち、振り返る私を見下ろしてる。 まさか…ご、強盗? お父さんが居ない事をいい事に強盗しようとしてるとか…? 鍵どうしよう…。 開けたらまずいよね…? 「おい。何してやがる」 「……えっと…」 不意に後ろから低く迫力ある声で話し掛けられた瞬間…私の背筋に寒気が走る。