「お手柄だよ、紫衣。
おめでとう。」


朱理さんの隣にドッシリと座るのはゆきさん。


「ゆきさん。ありがとうございます。」


私のお産のためにわざわざ城から駆けつけてくれて、とっても心強かった。


「可愛い、本当に私のお腹から出てきてくれたの?」


無事に生まれてくれてありがとう。


腕の中で大人しく眠る我が子に頬ずりをする私をニコニコと笑顔で見ている朱理さんとゆきさん。

「初めてのおっぱいをあげてみたらどうですか?」


「そうだね。たくさん飲んで大きく元気に育ってもらわなきゃね。」


二人の言葉に私もこくりと頷いた。