幸せな時間があればあるほど、また帰ってこない三成を待つ生活を思うと寂しさが募る。 「今日はずっと屋敷にいるのですか?」 決して口にしなかった言葉がポロリと零れ落ちる。 三成は少し寂しそうに笑うと私を抱き寄せてくれた。 「寂しい思いをさせてすまない。 でもわかって欲しい。 俺はお前を守るために仕事に忠誠を尽くしているのだ。 これからはもっと頑張らねばならない。 子も出来たのだ。」 苦しそうに話してくれる三成。 わかっていたのに口にしたのは私の弱さ。 私の我儘。