勝利の女神になりたいのッ!~第2部~



幸せな時間があればあるほど、また帰ってこない三成を待つ生活を思うと寂しさが募る。


「今日はずっと屋敷にいるのですか?」


決して口にしなかった言葉がポロリと零れ落ちる。


三成は少し寂しそうに笑うと私を抱き寄せてくれた。


「寂しい思いをさせてすまない。
でもわかって欲しい。
俺はお前を守るために仕事に忠誠を尽くしているのだ。
これからはもっと頑張らねばならない。
子も出来たのだ。」


苦しそうに話してくれる三成。


わかっていたのに口にしたのは私の弱さ。


私の我儘。