そうだ、あの合格発表のときのあの人は何組だったんだろう。 と、その人の名前を探してみるけど。 「…」 私、名前知らない。 というより、その人が合格したかも分からないんだ。 そう思うと一気に体全体の力が抜けた。 「しの、どうしたの?早く教室行くよ〜」 「あ、うん。ごめん」 会いたい。 そう強く思っていれば、なんとなく叶うような気がしていた。 そして。