授業が終わると、萌ちゃんが近寄ってきた。 「ねぇねぇ、やっぱり、 カッコイイよね、 倉橋先生」 倉橋先生?と言われても ピンとこない。 「誰だっけ?」 「うっそ!倉橋先生も知らないの?やばいよ。 数Aの先生」 ふーん。真面目に見たことがないので、言われても。 「じゃあさ、放課後会いにいこ」 そんなに目を輝かせなくても。 じぁあ 「いいよ」 「やった、携番教えてもらおう」