「先輩、どーしたんだろな」

『用事じゃないの?』

「うん。奈緒、とにかく…どんだけ響様に似てて格好良くても先輩だけは止めとけ、な? ゲームの恋愛さえ才能なしの恋愛経験なしの奈緒には先輩はレベルが高い。泣くだけだから」

『難易度高いってヤツ? 攻略本とかない感じ?』

「ねーに決まってんだろ。まずはゲームと現実の境界線をしっかりと知れ!!! つか、分かったか?」

『うん、分かった。攻略本はないんだね』

「ちげーよ、変態」

『なんだと、オレサマ』

「はぁっ?!?!」

直也はリアル響様に憧れて、好きなくせに駄目だと強く言う。
でも、
好きって感情なんか経験したことない私は…よく分からずにオレサマ直也の御言葉にコクコクと頷くだけだった。