『お弁当のメインが大好きなチーズinハンバーグなんで、味わいたいんです』

別に私は響様とハンバーグを天秤にかけた結果、ハンバーグを選んだ訳ではない。

なのに…

興味ないはずなのに
「有り得ない」
唖然とする、夢

クールなはずなのに
「遊の誘いを断る女初めて見た」
美顔崩壊させる、ナイト


そして、
「えっと……チーズinハンバーグは俺らと味わえない?」
笑いを堪えるように聞く、リアル響様


の反応はいまいち理解出来ない。

『遊先輩と一緒に食べたりなんかしたら緊張して味わえないです!!』

「あはは、残念。…ん? 遊先輩?」


あ!
そういえば…
同い年だった!

しくじった。



ハァー…

と夢の溜め息がやけにクリアに聞こえた気がする。