「龍~?次あっち~♪」


「はいはい」


俺は今、彼女の天音と 一緒に出掛けている。


これを世間はデートと 呼ぶのだろう。


しかし、さっきから天音は買い物をするだけで、甘いカンジになる雰囲気はナイ。


っつか、これをデートって呼べんのか…?


「ほら龍行くよ~♪」


とか言って天音は先に 行ってしまう。


天音は可愛いから、通り過ぎる男どもがジロジロと見ていく。


まじ うぜぇ。


それに比べて天音の双子の姉、咲音は綺麗だ。


だから二人揃うとかなり目立つ。