僕らの時間〈3〉

高原より先に家に着いた。
そんな時間が経たないうちに高原は帰ってきた。

高原は、びっくりしとったけど真面目に授業受けてると思ったんやろう。

「ふじ…」

何か口を開こうとしたみたいやけど、そんなん知らん。
高原の腕を掴んでこっちに、おもっきり引っ張った。

「いっ!いったいな!!
グイって引っ張んなや」