「…ハァ…ハァッ…ッ!!」 「ゴホッ…!!ぅ…」 鼻をさすキツい匂いが 広く冷たいロビーに充満している。 「きゃあー!!!いやぁッ! 出してぇ!!!」 色んな所から悲鳴が聴こえてきた。 恐怖に目を見開き 皆が閉じられて決して開く事の無い扉から 必死に逃げ出そうともがいている。 「助け…てくれよ?」 中学生くらいの女の子が 胸を赤く染めて倒れている 男の側に佇んでいた。 恐怖と痛みに目を見開いた男は自分より小さな女の子に必死に頼む。