翡翠の姫君〜Side*STORY〜





ドアノブを持ったまま、固まって私達を見てる。




そんな様子のセルトさんを、固まって見る私達。




少しの沈黙を先に破ったのは、セルトさん。




「…えっと…、お邪魔か?

悪いなレオ!!!
仕事溜まってるし、早めに戻ってこいよ!!

エミリアお大事に!!」




そう言って、ハハッと笑いながら何事も無かったかの様に出ていった。







よ、よりによって…


セルトさんに見られたっ………





「ノックぐらいしろよ…!!

あの馬鹿!!!!!」





そうレオが言った時、コンコンっとドアを叩く音がした。




レオが少し離れたところで、タイミング良くドアが開いて入ってきたのは看護師長。






「エミリア、体調は大丈夫?」




「あっ、はい。
だいぶ楽になりました。」


レオのせいで顔が赤くなってるのがバレない様に、笑いながら言った。