翡翠の姫君〜Side*STORY〜





熱のせいでもあるのか、重なってる唇が熱い。



意識が朦朧としはじめた時、そっと唇が離された。





フラッと前に倒れそうになるのをレオの腕に支えられる。




肩で息をする私。



そんな私を支えながら、レオは再びベッドに腰を沈めた。





「………悪い………」




申し訳なさそうな声で呟くレオ。





「いきなりっ…どうしたの…?」




呼吸が落ち着いたので、そっとレオを見る。





「……………………ガクに……」





「…………ガクに?」





物凄く言いづらそうな顔で、ぼそぼそと呟くレオ。