翡翠の姫君〜Side*STORY〜





「…レオ??」




レオの影があたしに重なる。





どうしたの─




そう言おうとした瞬間、そんな言葉は一瞬で消えていった。






「……っ!!!」






いきなり唇を重ねられる。


かがんできたと思えば、目の前にレオの顔があって。

驚いて、目を開いたまま固まった。



キスはあの時以来で、まだ全然慣れない。


だから今もどうしたらいいのかわからない。




ただ何も考えられなくて、息ができない。




…何?…なに、これ。


前より長いっ………