翡翠の姫君〜Side*STORY〜




じゃ、じゃあ…


もしかしてっ…………




「私を……ここまで運んでくれたのって………」





恐る恐る、レオの顔をうかがうように尋ねる。




すると、しばらくの間の後




「………………………ガクだ。」




さっきよりも更に低い声で答えた。





やっ…やっぱり……



どうしよう…


……後で謝っておかないと。




「重かっただろうなぁ…」




あたしがポツリとそう呟くと、ガタッとレオが立ち上がった。