翡翠の姫君〜Side*STORY〜





「覚えてないのか?
おまえ、倉庫の掃除中に倒れたんだぞ。」




え……




「…えぇっ!?」




バッと起き上がろうとすると、それより速くレオに止められた。




「バカかおまえは!!
安静にしてろ!!」



思いっきり怒鳴られた。




な、なんか…


レオ、機嫌悪い??




「おまえ38度も熱あるんだぞ。」




「あ…そうなの?」




私がそう答えると、レオは目を見開いて私を見た。




「まさか…今まで、風邪だって気づいてなかったのか?」





唖然とした顔で聞かれる。



「えっ…?
まぁ………………………………………………うん。」




いつもより寒かったけど…



「おまえ…仮にも看護師だろ…」




はぁーっと盛大なため息をつきながら、私が寝てるベッドに突っ伏せるレオ。