お兄さんは私の頭を撫でてくれた…
嬉しかった。
青空が見れた次に嬉しい事……
てゆうより…
比べものにならないくらい私にとっては幸せな事だったと思う。
「おぃ!小さい癖に泣かない何て可愛くないぞ?」
「だってさぁ…」
「何だよ…??言えないのかぁ~!!」
優しいお兄さんの目が近づいてくる……
「そうだ!!質問とかあるか??」
「質問…?…あっ!!名前は何…??」
「良くぞ聞いてくれた!俺の名前は河上 春!!今日から詩美ちゃんの兄として守るよ!!」
カワカミシュウ…??
アニ……??
「えっ…??守るの??」
「詩美ちゃんの兄だけだけど…まぁ頼ってね!!」
兄の春兄ちゃんは照れくさそうに言った…
「春兄ちゃん…!!!!」
私は初めて自分から人を抱いた…
嬉しくて…
泣きそうで…
我慢出来ない気持ちが一杯で何もかも破裂した…
そして泣いた…
泣いても涙が出ないほどの涙が出た………
そして知ったんだ…
人は人が居なきゃ生きて行けないって………

