「私を呼ぶときは詩美って呼んでね!」


空の母親は少し笑みを浮かべながら言った。


「…あ、はい…」


「私ね、空が死んだ時にさえ会う事が出来なかったの…」


空の母親、詩美は煙草を改めて吸いながら言った。