ピーンポーン…♪

「は~い」

誰だろ?
こんな早くから来客何て


私は玄関をあけた。

やけに派手な着物を着た女性が私の前に現れた。


「どなた…ですか…?」


何となく分かる。

目の優しさ、顔の輪郭、上目遣い…

この人は…


「久しぶりです。倉木詩美さん…空の母です。」


「…あ、早くからどうしましたか…?」


妙にそわそわする私、


「渡したい物と、話をしたいと思いまして」