急に強い風が吹いてきた。

「寒い…!」


私の肩に何かがカスって地面に落ちた。



「…羽じゃん…しかも、カラス…?」



地面に落ちたものはカラスの羽だった。



「…これって私が質問した答え…?」



しかもその羽は少し白っぽかった。



「えっ…空って、カラスになった…の…?」



私は少し嬉しくなった。


「…良かったね。鳥になれたじゃん…!」



私は青空に向かって叫んだ。



「絶対に迎えに来てよ?!」



私はとびきりの笑顔でその羽をランドセルの中に入れた。