「起きろ!」


気が付けば空の病室にいた私…


…寝てたんだ…


目を開ければ目の前に頭に包帯を巻いた空がいた。


「空!!大丈夫?!」


「はっ?何が?」


空は惚けた様にいった。


「手術だって聞いたよ!
だから私、おそくなった事後悔してるのに!」


私が言った途端、空は笑い出した。


「何言ってるだ?手術じゃないし!ただの検査!」


えっ? そうなの?


「その話…本当なの??」


「そうだよ…!」


「ふぅん…?」



私は何となく感じた。

空が嘘をついてると…


多分、空は無理しているだろう。


検査なら四時間もかからないはず…


空の優しさは逆に私を不安にさせていった。