「もう時間がない。」

「嫌!私を置いていくの?」


私は空の腕を優しく揺さぶった。


「…無理…」


空は下を向いた。


「何で生きる事を諦めるの?病気は治らないの…?」


私は涙で枯れそうな声を必死に出した。


「無理だ…無理、金が掛かる…」


「お金何て親のが!」


「あの父親の借金の為に払ったんだ…残りの金も後少しだし…お前の分を…」


「馬鹿じゃないの?!空の命と私の将来何て比べものにならないじゃん!!」


「今の金じゃ無理、足りないそれに時間もない…」


金、時間が足りないなら何で最初から言わなかったの…?


何で、直ぐに諦めるの??