「なぁ…」 空は無表情で問いかけて来た。 「何?」 「あのさ…ちょっと病院に行ってくる」 「そんないちいち言わなくて良いよ?私も行かなくて良い?」 「…大丈夫。お前はここで待ってて?」 空らしく無い言葉… 「んじゃ!気を付けてね?」 「おう!行ってくる」 空はゆっくりと玄関の前に行って呟いた。 「置いていって良いのか?」 私はわざと聞こえなかったフリをして、空を見送った。 「いってらっしゃい!」