「人間は死んだら何になると思う?」 一階に降りようとした私に空が質問してきた。 「死んだら?…変な質問やめてよ…」 空は下を向いて言った。 「お前の答えを聞きたい」 ってね… 「…死んだら、空になれるとおもう。多分」 「そうか。ありがと…」 空とは思えない弱々しい言葉をいった。 「ねぇ、空?」 空は何?と顔をあげた。 「どこにも行かないでね」 そしたら空は真面目に答えた。 「人間、いつかはどっか行っちゃうんだよ…」