心霊現状調査クラブッ

李衣香は、身震いした。


それは……

杏斗のいろんな意味でのキラースマイルを食らったから。



たしかに、カッコイイには、カッコイイんだけど……



笑ってるくせに目は、「いじめてやろうか?コノヤロ―」と言っているようだ。



しかも、どこからわき出たのか杏斗の後ろには、どす黒いオーラうねうねとが漂っていた。



ドSかどうかは、まだ解らないけど この人… 恐いι



それが杏斗の第一印象。





「そんでもって、こっちの二人は、伊沢 美琴(いざわ みこと)ちゃんと真琴(まこと)くん。 双子ちゃんでね 通称『みこっちゃんandまこっちゃん』♪」


「Σだから変なあだ名で呼ぶなぁ――ッ!!!」



真琴は、すかさずツッコむ。


「いいぢゃ~ん 可愛いし、呼びやすいし」


美琴は、楽しそうに真琴をなだめる。




そう言われれば、この二人そっくりだ。

背は、ギリギリで真琴のほうが高いけど。

ホント ギリギリだけど…。



李衣香は、そんな風なことを考えながら二人を見比べていると 真琴と「バチッ!」と目があった。



「―ッ/// なんだよッ!! ガン見してくんじゃねぇッ!!」



あれ? なんか赤くなった?


「べつにアナタだけを見てるわけじゃありませんよ。
双子って聞いたから、見比べてただけです。」



キッパリ言い切る李衣香。


真琴もまさかそんな返事が返ってくるとは、思わず「んぐっ」とどもって、ばつが悪くなったのか「ふんっ」とそっぽを向いた。



なんか 変な人…
女の子のほうは、可愛いのに。