心霊現状調査クラブッ

当の李衣香は、必死でこの状況を理解しようと、見事なまでに一人でもがき苦しんでいた。


「おかしい…… あれ? あたし華道部に行くはずだったのになんでこんな所に居んの? コレは夢? そうだコレは夢なんだ…… てか、あたし 見ず知らずの男の人に触れられた…  ギャ――ッ!お嫁に行けないぃ――ッ!!!」




と、ブツブツ心の声が言葉に出て、最終的には、絶叫…。



「…… あの娘、大丈夫かな? なんか呪文唱えてるっぽいよ……ι」


「ソッとしといてやれ 美琴…。 現実逃避なんだろι」




あの『可愛い顔した女の子』も『メガネのイケメン男子』も軽く引いてなんて声をかけていいかわからなかった。





「あぃてててι
李衣香ちゃん、そんなにテンパんないで…。ちゃんと説明するからさ☆」



『セクハラ部長』は、ヨロヨロと立ち上がり出入口の近くにいる3人の所まで、どうにかこうにかカッコつけながら行った。



李衣香も「ホェ?」と間抜けな返事してそちら方に目をやる。



「まずは、部員の紹介からだね♪」


コホンと咳払いをしてから


「えーとっ、このメガネくんは 3年5組 東山 杏斗 (とうやま きょうと)くん。
ちなみにチョードSだからくれぐれも気をつけて。」


―ニコ


ゾクッ!!?