心霊現状調査クラブッ

「アッハハハハ ホントわかりやすいねぇ~。 可愛いなぁ。」


李衣香の反応を見て思いっきり笑い出した。

からかっているのよく解らない。



「べ、べつになんも考えてないですよっ!!///
てか、あなた誰ですかッ!?」



だけど、李衣香は男の人に『可愛い』なんて言われたのも初めてだし、相変わらずの至近距離。



バクドキ バクドキ…

心臓がありえない音を立てる。


李衣香はそれを必死で隠すためにまだ涙目だが、強い口調で言う。



「アッハハ わかった わかった。 ちゃんと教えてあげるよ。
だから もう 泣かないで… ホラ…。」



ギュウ…



――ッ!??///



彼は李衣香をギュウと強く… 優しく… 抱きしめた。
まるで 泣きじゃくる子供をあやすよう…
大切に 大切に 抱きしめた。



えぇーーーーッ!!///
何コレェーーー??



驚ろく李衣香だったがあまりのことに身動きが取れなかった。



だが、彼の腕の中は、不思議といやじゃなかったんだ。



真っ赤な李衣香の顔には、さっき泣いたせいであろう 涙の跡があった。

瞳もまだ潤んでいて 雨の日に捨てられた愛くるしい子犬のよう…


彼の手が李衣香の頬をさわる。

また 強く抱き寄せる。

二人の距離が縮まり…






そして……