心霊現状調査クラブッ

だが、まだ笑いが止まらないのか肩がこぎざみに震えている。



「な、なんなんですかッ? アナタ あたしに何したんですかッ?」



やっと声が出た。


そして、すぐさま怒鳴りつけて、キッと睨み付けた。



だって そりゃそうですよッ!!
こんなところで拘束されて、 いきなり笑われたんだもんッ!
失礼極まりないッ!!
あったま くるし……
……
まぁ ホントは怖がってるのを必死で隠してるんですけど…



精一杯、強がって見せる李衣香。


彼は、怒鳴られたことに驚き 笑いを止め 少し目を丸くした。



それでも李衣香は、睨み続ける。



少したって美少年は、困ったように優しく微笑んだ。



「ごめん。 これには、ちょっとした事情があって…。
怖い思いさせちゃったね。」


「あ、いや……。」



そんな素直に謝れた強く言い返すことなんてできないじゃないですか……。



戸惑い 言葉を探していると 腕の圧迫感がなくなり、「よいしょ」と立たされた。



パッと頭上を少し見上げば美少年の美しい顔があった。



「本当にごめん。
だけど、安心して キミが思っているようなことは、しないからさ。」


ニコと優しく微笑む。


あたしが思ってること…?

――ッ!///

もしかして それって あぁ~んなコト や こぉぅ~んなコトのことッ!?///



自分の頭の中を見透かされたような気がして、李衣香はどんどん赤くなる。