二話 『入部テスト in 旧校舎』




…… ここ どこだろ…

たしか、童顔の男の子に無理矢理 腕、引っ張られて…

――ッ!!


そうだッ! 思い出したッ!!


あのあと、李衣香は例の童顔少年に暗くて、なんだか息苦しい所、 つまり今自分がいる “コノ クウカン”に連れてこられたんだ。

そして、なんと、そのまま放置。

しかも、パニック状態だった李衣香だが、学校やいろんなとこの疲れのせいで、ついつい 寝入ってしまった。


そして、起きらこの状況……


李衣香は、再びパニックになる。

慌てて動こうとしても 両手をイスに縛られ、動けない。


ヤバい ヤバいですよ コレッ!!

一体あれからどれくらい時間が過ぎたんだろ?


あたりは薄暗くて、よくわからない…

人の気配もない…。


ものすごく息苦しい…
冷たい汗が背中をつたう。





なんだか ―“あのとき”― を思い出す…





 カタカタ――
恐怖のせいで体が勝手に震えた。


だ、だって だって あたし、これからどうなっちゃんですか!!?

きっと あぁ~んな ことや、 こぉぅ~な こと (ご想像にお任せしますι ) されてしまうんだぁーー


あたしのなかで 『パニック+パニック=クラッシュ』 という方程式が出来上がりました(苦笑)


李衣香がクラッシュしながら大声で泣きじゃくっている と、


――ッ!


誰かの気配を感じた…