『そういうことを言うから誤解を招くんでしょ』 「誤解くらいがなんだ? 大事な妹を守るためなんだ。 そのためなら俺はどんな汚い手だって使ってやる」 堂々と言い放ったお兄ちゃん。 そこは胸張って得意げに言うところじゃないからっ!! しかも“汚い手”って……。 やっぱもういい。 『はぁ~……』 もはやつっこむ気力さえ失せて、深くため息をついた。 つんつん。 『うん?』 制服の袖を引っ張られる感覚がして振り向くと、由依が傍らに立っていた。