『ここならいいかな……』 屋上に出ると後ろを振り向いた。 途端に皆の視線にぶつかる。 「どういうことだ? ちゃんと説明しろ」 遥が鋭い目で追及してくる。 今度こそちゃんと言わなきゃ!! 決意を胸に口を開く。 でも、この時の私はお兄ちゃんを甘く見過ぎていたのかもしれない。 『私とこの人は「恋人同士だよな」 またも絶妙なタイミングで邪魔が入る。 もうっ!! 『違うって!! だから……!!』 「恋人同士だろ」 『違うっ!!』 「違わない」