非常階段だった。 風がひどく心地いい。 『……えっ?』 2、3歩踏み出し、外の景色を見ようと身を乗り出して驚いた。 目の前に広がったのはグラウンドの風景だったのだ。 『穴場……って言うのかな?』 そう呟いて間もなく視線をとらわれた。 勝利に笑みを零す清龍の姿に……。