『アハハッ!!
ヒャーもうダメ、くすぐったい!!』
「……ハッ?」
悶え苦しみながら大笑いする人間と、肩に人を担いだままポカンと間抜けな顔をして固まる人間。
傍目にはさぞかし奇妙な光景だろう。
しかしそんなことを気にしている余裕はない。
とにかく、くすぐったいのだ。
先程ずり落ちそうになったことで、遥の手がちょうどわき腹の位置に回ってしまっている。
あまりのくすぐったさに手足をバタつかせていると、膝がガツンと何かに当たって遥が、
「うっ……」
と呻いた。
ヒャーもうダメ、くすぐったい!!』
「……ハッ?」
悶え苦しみながら大笑いする人間と、肩に人を担いだままポカンと間抜けな顔をして固まる人間。
傍目にはさぞかし奇妙な光景だろう。
しかしそんなことを気にしている余裕はない。
とにかく、くすぐったいのだ。
先程ずり落ちそうになったことで、遥の手がちょうどわき腹の位置に回ってしまっている。
あまりのくすぐったさに手足をバタつかせていると、膝がガツンと何かに当たって遥が、
「うっ……」
と呻いた。

