私こそ光る☆君 ~体育祭編~

『ちょっと何なの?

放してよ!!』


部屋を出るなり何の説明も無しに走り出した遥に、引きずるようにしてどこかへ連れて行かれる私。


遥のペースで走ると速すぎるからキツいんだってば!!


そんな不満もあり、精一杯踏ん張って抵抗していると、


「チッ……」


と遥は舌打ちを漏らしてこちらを振り返る。


そのままつかつかと歩み寄って来る遥に動揺していると、気づいた時には俵のように肩に抱えられて運ばれていた。


わぁ~、視線の位置高い……ってそうじゃなくて!!