『よくわからないよね』
そういって笑った松本く
んの顔は違う人に見えま
した。
『映写機のフィルムを巻
き戻してるみたいに街の
様子や服装が変わってい
く人の様子が見えるんだ
。普通は人の記憶が物だ
ったり人に写ることはあ
るんだけど、この記憶は
この木自身の記憶なんだ
。この木自体に感情があ
るみたいで珍しかった。
だから、ずっとここでフ
ィルムの巻き戻しを見て
たんだ。そしたらね、い
たんだよ』
「いた?」
『大野くんが』
驚いて松本くんの顔を見
ると微笑みをたたえた松
本くんと目が合いました
。
そういって笑った松本く
んの顔は違う人に見えま
した。
『映写機のフィルムを巻
き戻してるみたいに街の
様子や服装が変わってい
く人の様子が見えるんだ
。普通は人の記憶が物だ
ったり人に写ることはあ
るんだけど、この記憶は
この木自身の記憶なんだ
。この木自体に感情があ
るみたいで珍しかった。
だから、ずっとここでフ
ィルムの巻き戻しを見て
たんだ。そしたらね、い
たんだよ』
「いた?」
『大野くんが』
驚いて松本くんの顔を見
ると微笑みをたたえた松
本くんと目が合いました
。


