奇蹟のはじまり

僕は今夜目の前の友を射

殺さなければなりません



だけど、やっぱり僕には

出来そうにありません。

『どうした?さっきから

ぼんやり突っ立って。久

々にゆっくり休める機会

なんだから休めよ』

そいつが言うように、み

んな思い思いに体を休め

ていました。

それでも、何も言わない

僕にそいつは何か感じ取

ったらしく隣に寄ってき

ました。

『取り敢えず座れよ。な

ぁ、日本に帰ったらさ1

番に何をしたい?』

「え?帰ったら?」

そいつの突然に質問に何

と答えていいかわかりま

せん。