おじいさまもじいちゃん

も暫く無言になりました

。もちろん、俺もです。

『やっぱり、信じられま

せんか?』

おじいさまは首を横に振

りました。

『いいえ、信じますよ。

雅紀のことはまだしも、

翔さんのことまで知って

ることは考えられないこ

とですから』

おじいさまの言葉にじい

ちゃんが何か行いたそう

にしました。だけど、俺

と松本くんがいるのを思

い出してか口をつぐみま

した。

俺には三人が何の話をし

ているのか、正直わから

なくなっていました。

松本くんには何か見えて

いるみたいだし、じいち

ゃん達にはお互いにだけ

通じる共通の過去がある

のです。