『味付けは私が指導しま

したから、問題はないと

思うんですけど』

千恵さんがチンジャオロ

ースを凝視している俺と

智に言い訳するみたいに

言いました。

「大丈夫ですよ。戦争中

は何でも食べましたから

。智も俺もこれくらい平

気です」

『おじいさまひどいです

よ。大丈夫だって!ちゃ

んと味見したんだから』

翔がちょっと心外と言う

ように口を尖らせました



『ん。美味しいよ』

智が早速チンジャオロー

スを食べ始めました。

『でしょ?でしょ?』

「智の味覚はあてになり

ません」