奇蹟のはじまり

それに引き換え…

「松本くんは料理上手な

んだね。女の子たちもみ

んな感心してたよ」

『普段からやってるから

。俺、父子家庭なんだ。

だから料理に限らず家事

全般はほぼ毎日俺がして

るんだ』

「あ、ごめん」

『いいよ。謝んないで。

大野くんもいろいろ話し

てくれたじゃん。それに

、今日はありがとう』

「え?」

松本くんが付け加えるよ

うにお礼を言いました。

だけど俺の方は、何かお

礼をされるようなことを

した覚えながありません



『チンジャオロース美味

しかったよ。大野くんの

おばあさんの味って聞い

て、もしかしたら昔母さ

んが生きてた時に作って

くれた味に似てるのかも

しれないって思ったんだ