奇蹟のはじまり

目の前に3歳くらいの男

の子が歩いて来ました。

その後ろをおじいさんと

思われる男の人が暖かい

目で男の子を見守ってい

ました。

年は重ねていましたが、

男の子の後ろを歩いてい

る男性は紛れもなく智く

んでした。

ここからの映像は僕がこ

こを離れた後のものでし

た。

この土地に刻み込まれた

記憶が僕に目の前の映像

を見せてくれているので

す。

男の子は僕の前まで来る

と僕を見上げて立ち止ま

りました。

男の子に僕が見えている

はずはないはずなのにで

す。

どうなるのかと思って見

ていましたが、男の子は

僕の体をすり抜けて行き

ました。