「だって、姫村さんが内緒に、大事にされてるおじいさまですもの、どんな方か気になります!」

多少の興奮をはらんで言われた言葉を反芻しながら、暫し止まってしまった。

直後、尊大な自惚れを自覚して頬が熱くなるのを感じた。

「ただの孫馬鹿な老紳士だよ。」

俯いて言ったセリフは紛れもない照れ隠しだった。

“それは宮藤が僕のことに興味を持っているということかな”

なんて、とんだ自惚れだ。

でもそうだったらいい。

いくらでも話してあげるよ。