それはアタシが物心がついた時、マ
マの彼氏が家に来た。


「梨衣子、
ママの彼氏の拓くんよ。」


ママはその拓くんと
呼ばれる男と手を繋いでいた。


「よろしくね、梨衣子ちゃん」


ママの彼氏が来た二日後から
アタシのカラダは
ママの彼氏に乗っ取られていた。


小学生の時はきっとただの女の子の体を触りたかっただけだと思う。



でも中学一年生になった頃にガラリと変わっていった。


「梨香子…
俺さ、クビになった」


一緒に住んでいた
ママの彼氏がママに言った。

ママは趣味程度にしていた
仕事の勤務時間を増やした。



ママはアタシと恋人に食べさせてあげられるために朝から夜中まで必死に働くようになった。


それと同時にママの彼氏は仕事を探す気もなく…
雰囲気まで変わっていった。