「つーかさ…なんかあった?」 洸太は俺を凝視している。 「…俺?」 「そーだよ。なんか変」 変って酷いな…。 っつーか変か? 普通じゃね? 「なんか昨日見ちゃったんだけどさ…俺が部屋から出たら実紅ちゃん泣いて部屋に戻ってたんだよね」 昨日だ…。 やっぱり泣いてたんだ…。 マジやべぇな…。 どーしよ…。 「何した?!」 っえ?!! …俺? 「どーせ、おまえが泣かせたんだろ?」 「…マジで言ってんの?」 「本気。理由を言え」 「…マジで?」 「マジで」 俺は昨日のことをすべて話した。 .