「あれ…?舜、テンション低くね?」


「…普通だよ」



本当はテンション低いけどな…。


すると教室のドアから実紅と知らない男が見えた。


…あいつ誰だ?


なにげに肩触ってるし。

触られてんじゃねぇよ…。



その男についそんなことを思ってしまう俺。


なに考えてんだ…?



好きでもないのにあいつのことなんかで…。


おかしいし…俺。




「うおっ!?…あいつ中本空じゃん!!」



中本空…?


誰だ…それ。



「誰?あいつ」


「知らねえの?!中本空っていったら一組のやつで俺らと一緒で特別寮入ってんだよ」



俺らと同じ寮だったんだ…。



じゃあ、あいつも選ばれた男ってわけか。


納得いかねぇな…。



なんかムカつく…。












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