だったら直接しかない…。
あたしは舜の部屋に向かった。
ピーンポーン─
「……はい?」
「…あ、高畑です」
「…あぁ、ちょっと待って」
ガチャ─
「早いな…」
「…あのー、」
舜はあたしの手元を見た。
「…なんで手ぶら?」
だから、まだ材料買ってないんだってば…。
そのぐらい気付けよ。
「…まだ材料買ってなくて、舜てさ…何食べれんの?」
「…あぁ、なんでも平気だけど…トマト無理」
トマトって。
子供っぽーい…。
つい笑ってしまった。
「なに笑ってんだよ」
「だって…嫌いなもの…トマトって…子供みたい…」
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