寮は校庭内にあるからすぐ着く。
「雨宮君と部屋離れちゃったから残念だなぁ…」
「………」
舜…完全無視。
片山さん可哀想に…。
「ねぇ、実紅ちゃんてさぁ…正直言ってモテるでしょ?」
「…っ急に…なにっ!?」
何を聞くんだ、この人は。
しかも、あたしに話を振らないでほしいんですけど…。
「いやぁ…モテそうだから☆」
嫌みたっぷりの笑顔に男性陣と、あたしは引いてしまった。
モテそうだからって言われても告白とかないし…。
(自分自覚してないだけ)
「高田君も、モテるでしょ?」
修夜くんも顔、結構カッコいいよね…?
絶対モテるよ。
「高田じゃなくて修夜でいいよ☆俺はねぇ〜モテるけど洸太のほうがモテるね」
「…なんでですか?」
たしかに…、光汰君もカッコいいけど…
「正統派とかだからじゃね?」
「…正統派かぁ」
「うん。俺チャラ男っぽそうじゃん、だから遊びってカンジだし」
…ああ。
チャラ男っぽそうだね…。
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