「ねぇ…キスしてよ」



急に甘えてきた舜。



ってか、その困った子犬みたいな表情止めてほしいんですけど!




なんか、

とっても断りにくい!



「…キスしてくれないんだ?」

「自分からは…恥ずかしい」

「…じゃあ……」





またニヤリと笑いやがった舜。



しかも耳元に口元を近付けないで〜〜っ!!!!

耳まで赤くなった気がする。





でも舜は一切そんな事を気にすることはなくて―…



「――…俺から…」


「…え……?…ん…」






星がキラキラと輝く中

あたしは意地悪な唇に

自分の唇を奪われていた。



唇が離れると…


目が合った瞬間、二人の顔がピンク色に染まった。





――…え?

舜まで赤くなってる?


あの舜まで赤くなってる?


なんか意外―…。




「結局自分からしてるじゃん…」



キスしろって言ってきたのは誰だよ――…。



「実紅が可愛い顔するからいけねえんだよ」




またそーゆうこと言う…。



「そーゆう顔、今度したらもう知らねえからな」


「……え…?」






ギュッと舜は優しく抱き締めてくれた。



…しゅ…ん?





そして耳元でそっと囁いた。




「そん時は…



俺、狼になるからな」

「え…ッッ…?!」

「覚悟してろよ?
愛しの赤ずきんちゃん♪」

「…な…っ…////」





狼の彼女になったからには


覚悟しなきゃ
いけないのかもね…。




…なーんてね♪







―END―






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